【農業・農村】多面的機能支払交付金

多面的機能支払交付金キャッチコピー

農業・農村の多面的機能について

農業・農村は私たちが生きていくのに必要な米や野菜などの生産の場としての役割だけではなく、農村で農業が継続して行われることにより、私たちの生活に色々な「めぐみ」をもたらしてくれます。

このめぐみは、「農業・農村の有する多面的機能」と呼ばれ、農業者のみならず、都市部で暮らす人々も含めた国民全体で享受しています。しかしながら、地域の共同活動によって支えられている多面的機能の発揮は、近年の農村地域の過疎化、高齢化、混住化等の進行に伴う集落機能の低下により、支障が生じつつあります。

このため、多面的機能の恩恵を維持していくためには、農地や水路に絶えず手入れをしていくことが重要です。

 

多面的機能を保全するための交付金制度

「多面的機能支払交付金」は、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るため、農業者を中心に地域の人々が総出で行う草刈りや水路そうじなどの共同活動を支援する制度で、国が1/2、岡山県と美作市が1/4ずつを負担しています。

従来、これらの活動は地域の農業者を中心に行われてきましたが、多面的機能の恩恵は地域全体に及んでおり、また、進行する農業者の減少や高齢化などを考えた場合、農業者以外の方々にも共同活動に参加して貰わないと、多面的機能を支える水路や農地の保全が十分にできなくなってしまいます。

交付金を活用することにより、農業者のみならず、地域ぐるみの活動として共同活動を行い、多面的機能の維持・発揮を図るとともに、コミュニティ機能の増進につなげていきましょう。

 

制度の概要

対象農用地

市が指定した農業振興地域内にある農地(農振農用地

対象農業施設

農道、水路、ため池及びそれらの付帯施設

対象者

事業目的に賛同する地区又は集落組織

注:市では、令和4年度から市全体で事業に取り組む広域活動組織を設立し、未加入の集落等に参加を呼び掛けています。

交付金の使途

農地、農業施設の維持、保全活動に伴う活動

集落等で実施する共同作業を基本とした作業日当や原材料費等が対象

交付金の単価

交付金の構成、対象となる活動、交付単価等は、「多面的機能支払交付金のあらまし」を参照してください。

パンフレット:多面的機能交付金のあらまし(PDFファイル:2.6MB)

広域活動組織について

経緯

本事業は、補助事業であった旧制度を含めて平成19年に始まりましたが、当初から事務作業が非常に煩雑で、役員の負担が非常に重いものでした。随時、報告書類等の簡素化が図られてきたものの、事務負担は軽減されませんでした。

市へは事業に取り組みたい相談が多くあったものの、役員や事務作業の負担が原因となり実現に至ることは少なく、令和2年度時点で事業に取組む組織は26組織に留まっていました。

市では農振農用地のある農業集落すべてで、この事業に取り組むことができるよう事務局機能を担う広域活動組織の設立を計画しました。

2年間の準備期間を経て、令和4年度から既存の26組織を含め、新たに83組織が参加する広域活動組織として活動を開始することができました。

広域活動組織の現状

令和5年度現在で、111の活動組織が参加し、活動を実施しています。

対象農用地面積 田:1,538ha 畑:59ha

 

広域活動組織への参加

広域活動組織への参加は随時受付しています。活動参加までの時期の目安としては、毎年度9月末までに参加の仮同意があれば、翌年度4月1日から取組を開始できるようになります。

参加に必要な書類等

  • 活動組織の名称
  • 活動組織の代表者
  • 活動組織の構成員名簿(住所、氏名、農業者かどうかの区分が必要で様式は任意です。)
  • 活動の対象とする農業施設図面(水路・農道・ため池)
  • 活動の対象とする農用地一覧(地番、地目、面積)

注:農振農用地を明示した図面を提供しますので、活動の対象とする農道・水路・ため池を図示し、あわせて対象とする農用地もお知らせください。一覧表は農業政策課で作成します。

 

多面ロゴ「多面的機能支払交付金」推進ロゴマーク

 

 

活動における注意点!!

◆地域内の話合いを十分行いましょう。(合意形成)

パンフレット:円滑な組織運営のためのポイント(PDFファイル:3MB)

◆草刈り、水路掃除など、作業時はヘルメットを着用しましょう。(安全対策)

パンフレット:共同活動の安全のしおり(PDFファイル:1.1MB)

このページに関するお問い合わせ先

農林政策部 農業政策課
〒707-8501 岡山県美作市栄町38番地2
電話番号:0868-72-6694
ファックス:0868-72-8094
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