川戸古墳群は、古墳時代後期(6世紀末~7世紀はじめ)に築造された古墳群です。当時は文字もごく一部にしか普及しておらず、その当時に記されたものはほとんど残っていません。そのため、地域の歴史を知るには、古墳や集落遺跡などに残されたものがただ1つの手掛かりとなります。
川戸古墳群は、公園内の3基と、南西に離れて所在する1基の計4基からなる古墳群です。古墳公園の周辺は圃場整備が実施されていますが、当初はこの部分も工事がおこなわれる予定になっていたため、平成2年に発掘調査を実施したところ、2号墳は美作地方でも最大級の横穴式石室をもつ方墳であることが判明し、須恵器や土器などの多数の副葬品が出土しました。
2号墳は、
といった通常の後期古墳に見られない特徴をもっており、この地域の首長の墓と考えられます。政治・軍事・交通などの権限を掌握し、大和の大王に仕えた人物であったのかもしれません。
平成4年に県内初の古墳公園として公開しており、駐車場、屋根付き休憩スペース、トイレも完備しています。
名称 | 川戸古墳公園 |
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フリガナ | カワトコフンコウエン |
住所 | 〒707-0436 岡山県美作市川戸 |
アクセス |
中国自動車道佐用ICから車で30分 中国自動車道美作ICから車で30分 |
駐車場 | あり |
電話番号 | 0868-78-3111 (大原総合支所) |