(目的)

第1条　新型コロナウイルス感染症の影響により生活に困窮する世帯が、総合支援資金の再貸付(都道府県社会福祉協議会が実施する緊急小口資金等の特例貸付(以下「特例貸付」という。)における総合支援資金の再貸付をいう。以下「再貸付」という。)が終了する等の理由により特例貸付を利用できなくなっていることを踏まえ、こうした世帯の就労による自立を図るとともに、それが困難な場合に円滑な生活保護の受給へつなげるため、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金支給要領(新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給について(令和3年6月11日付け社援発0611第7号厚生労働省社会・援護局長通知)別紙をいう。以下「要領」という。)に基づき、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金支給事業(以下「事業」という。)を行うものとし、事業の実施に関し必要な事項を定める。

(定義)

第2条　この告示において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(支給対象者)

第3条　事業の対象者は、次の各号のいずれにも該当するもの(同種の自立支援金を既に他の都道府県、市(特別区を含む。)又は福祉事務所を設置する町村(以下「他団体」という。)から受けている者を除く。以下「支給対象者」という。)とする。

(求職活動等要件)

第4条　自立支援金の支給を受ける者は、第6条の支給期間中、常用就職に向けて次に掲げる求職活動等を誠実かつ熱心に行わなければならない。ただし、支給期間中に生活保護を申請し、当該申請に係る処分が行われていない間については、この限りでない。

(自立支援金の支給等)

第5条　市は、支給対象者に対し、この告示の定めるところにより、自立支援金を支給する。

(支給期間)

第6条　自立支援金の支給期間は、3月とする。

(自立支援金の申請受付開始日及び申請期限)

第7条　自立支援金に係る市の申請受付開始日は、市長が別に定める日とする。

(自立支援金の申請及び支給の方式)

第8条　自立支援金の支給を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、自立支援金申請書及び自立支援金確認書に次に掲げる書類を添えて市長に提出しなければならない。

(公共職業安定所等への求職申込み等)

第9条　市長は、申請者が公共職業安定所又は地方公共団体が設ける公的な無料職業紹介の窓口への求職申込みを行っていないときは、申込みを行うよう求めるものとする。ただし、当該申請者が生活保護を申請し、当該申請に係る処分が行われていない間については、この限りではない。

(審査及び支給決定等)

第10条　市長は、申請者から提出された自立支援金申請書及び添付書類に基づき、自立支援金の支給の可否を審査するものとする。

(支給方法)

第11条　自立支援金の支給は、受給者が指定した金融機関の口座へ振り込むことにより行うものとする。

(常用就職及び就労収入の報告)

第12条　受給者は、常用就職したときは、常用就職届を市長に提出しなければならない。

(支給の中止)

第13条　市長は、受給者が次の各号に掲げるいずれかの事由に該当する場合は、それぞれ当該各号に定めるところにより自立支援金の支給を中止するものとする。

(再支給)

第13条の2　市は、第8条第1項の申請に係る自立支援金(他団体により行われた同種の支給を含む。以下「当初の支援金」という。)の受給を終了した者から、第7条第2項の申請期限までに再支給の申請があった場合において、当該申請者が第3条第2号から第7号までのいずれにも該当すると認めるときは、当該申請者に対し自立支援金の再支給を行うことができるものとする。この場合において、当該再支給に係る自立支援金の支給額及び支給期間は、それぞれ第5条第2項及び第6条に定めるところによる。

(不当利得の返還)

第14条　市長は、偽りその他不正の手段により自立支援金の支給を受けた者(以下「不正受給者」という。)に対し、支給を行った自立支援金の返還を求める。この場合において、当該不正受給者は、直ちに当該自立支援金を返還しなければならない。

(受給権の譲渡又は担保の禁止)

第15条　自立支援金の支給を受ける権利は、譲り渡し、又は担保に供してはならない。

(関係機関との連携等)

第16条　市は、自立支援金の支給決定のために特に必要と認めるときは、自立支援金確認書で取得している同意の範囲内で、官公署その他の関係機関等に対し、支給決定のために必要な資料の提供を求めることができる。

(留意事項)

第17条　事業の実施に当たっては、関係する国の通知等に基づき実施するものとする。

(その他)

第18条　この告示に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。