発達障がいってなぁに?

第1回(広報みまさか6月号掲載)

発達障がいってなぁに?

 最近よく耳にする「発達障がい」って、どんなものだと思いますか。
主なものとして、自閉症スペクトラム・注意欠如(欠陥)多動性障がい・学習障がいがあります。

発達障がいってなあに

  • 自閉症スペクトラム
    対人関係の難しさ・言葉でコミュニケーションをすることの苦手さ・想像したり急な変化に対応したりすることの苦手さ等。
     
  • 注意欠如(欠陥)多動性障がい
    注意がそれやすい・じっとしていることが苦手・考えるより先に動いてしまう等。
     
  • 学習障がい
    読む・書く・計算する等の力が、全体的な知的発達に比べて極端に苦手。

 

 これらは、障がいごとの特徴が少しずつ重なり合っている場合が多く、明確に分けることは難しいとされています。
 原因は特定されていませんが、生まれつき脳の働きの一部が、うまく機能していないということがわかっています。ですから、決して保護者や周囲に原因があるわけではありません。
 発達障がいの人は、まれな存在ではありません。幼児・小学生においても、その割合は年々増加しています。でも、その人その人の特性を理解した上で、適切な支援をすることで、その人らしく生き生きと生活することができるのです。
 どうやったらそのお手伝いができるのか、これから少しずつご一緒に考えていけたら、と思います。生まれてきた命のどれもが精一杯輝いてほしいですものね。

第2回 (広報みまさか8月号掲載)

 初回のコラムでお話ししたように発達障がいの主なものとしては「自閉症スペクトラム」「注意欠如多動性障がい」「学習障がい」があります。今回は「自閉症スペクトラム」の特徴の一つ、“対人関係の難しさ”についてお話しします。

 

スペクトラム

                                                                   いっぽうてき

 

 自閉症スペクトラムの子どもは、人と関わることがあまり得意ではなく、相手が何を考え何を求めているか、相手の心や行動の意味を推測したり理解したりすることも苦手です。
 いろいろな場面で、その時々にどう関わるといいのかわからず、例えば友達が自分の好きなおもちゃを持っていると、いきなり取り上げてしまうこともあります。
 これは、わかっていた上でどうしても我慢できないわがままではないので、そんな時は保育士や先生に特性を理解してもらい、適切に対応してもらうことが大切です。
 乳幼児期であれば、抱っこを嫌がる・視線を合わせない・名前を呼んでも振り向かない・親の後追いをしない等が見られます。3歳頃までは「何か育てにくくて気になるな」と思っても「もう少し様子を見よう」と先送りしがちですが、早いに越したことはありません。不安や心配なことがあればまずは専門家に相談してみましょう。
 お母さんの安心感と、ほっこり笑顔が子どもにとって一番の幸せですから。
 次回は“言葉でコミュニケーションをすることの苦手さ”についてお話します。
 

第3回(広報みまさか9月号掲載)

言葉でコミュニケーションすることの難しさ

自閉症スペクトラムの子どもは、対人関係が難しくコミュニケーションが一方通行になりやすい特徴があります。特に次のことを私たちが心に留めておくと、子どもたちも少し楽に会話できるかもしれません。

長い文章が苦手です

「手を洗ってご飯を食べよう」と言うと、手を洗わずにご飯を食べ始めてしまう子がいます。決してお行儀が悪いわけはななく、反抗的な態度をとっているわけでもありません。長い文章になると、文章の前半部分を忘れてしまうのです。短く、わかりやすい言葉ではっきり話すと理解しやすいです。こと場合なら、まず「手を洗おう」と指示して、手を洗わせて、「ご飯をたべよう」と一つずつ言うとわかりやすいです。

遠回しな言い方・皮肉・冗談は理解できません

 遠回しな言い方と言うのは、慣用句(例;開いた口がふさがらない)、比喩(例;綿菓子のような雪)等です。カッとなって半ば冗談で「出て行きなさい!」と言うと、本当に出て行こうとして慌てた、と言う話もあります。また、「ちょっと待って。」「もっと食べなさい。」等の抽象的な言い方もわかりにくいので、「9時まで待って。」「あと3つ食べよう。」と、時間や回数を示すといいですね。

コミュニケーションが一方的になりやすいです

 相手の反応を気にせず、自分の関心があることを話し続けたり、尋ねたことと違う答えが返って来たりすることがあります。でも、話に耳を傾けて聞いてあげてください。「話したい!」と思うことはとても大事なことですから。

次回は“想像したり急な変化に対応したりすることの苦手さ”についてお話しします。

(美作市発達支援センター 永田)

第4回(広報みまさか10月号掲載)

想像したり急な変化に対応したりすることの苦手さ

自閉症スペクトラムの子どもは、言葉でコミュニケーションすることが苦手で、遠回しな言い方・皮肉・冗談が理解しにくい特徴があります。これは、想像力が弱いことに関係します。経験や記憶をもとにして一つの単語からイメージを広げたり、言葉に含まれたいろいろな意味を使い分けたり、言葉の裏に隠された意味を想像したりすることが難しいのです。そのため、いつもと違うことに直面すると先のことが想像できないため、この先どうしたらよいのかわからなくなり、泣いたり暴れたりしてしまうことがあります。これは、「なぜ、いつもと違うことが起きたの?」「どうしたらいいの?」というサインなのです。周りの大人が次のようなことに気を付けることで、不安な気持ちを軽くしてあげましょう。

変更は早めに伝える

なるべく前日までに変更があることを伝え、当日の朝もう一度確認するくらいのゆとりを持って伝えましょう。その時は「明日は学校から帰ったら○○へ行くよ」とわかりやすく言葉で説明するといいですね。言葉だけでは伝わりにくい場合は、絵カードや写真等、見てわかるものを使って説明すると理解しやすくなります。

変更後の行動を教える

 変化や変更の後、どう行動すればいいかを説明しましょう。変更後の行動が理解できれば、安心して取り組むことができます。このときも、見てわかる物があると、子どもの理解を助けます。

 多くの園や学校では、子ども達が見通しを持って生活できるよう、朝の会で一日の時間割や日課を示しています。家庭でも、朝の支度や帰ってからすること等を絵カードや文字カードで提示すると、生活のリズムが整いやすいかもしれません。一旦身に付いたことや決まったことには根気強く取り組むことができるので、良い習慣が身に付くよう私たち大人が心配りをしたいですね。

枠組み

 

第5回(広報みまさか11月号掲載)

注意欠如多動性障がい(ADHD)

ADHDの主な症状は1.不注意、2.多動性、衝動性の3つと言われています。

 

1.「不注意」

細かいところに注意がいかず物をなくしたり忘れ物が多かったりします。また、ちょっとしたことに気が散って集中が続きにくい面もあります。毎日の日課が身に付きにくく、基本的な生活習慣を確立させるのに手がかかることもあります。

2.「多動性」

じっとしていられずいつも体のどこかが動いていたり、動き回ったりします。高いところから飛び降りるなど危険な遊びを好むので、周りをハラハラさせてしまうこともあります。

3.「衝動性」

順番が待てなかったり、勝手におしゃべりをしたり、人に対してよけいな干渉をしたりします。

 

 ADHDの子は自分をコントロールすることが苦手です。悪気があるわけではなく、目の前の出来事に、反射的に反応してしまうので、結果を考えて行動することが難しいのです。しかし、医師の診断を受け治療をしたり、家庭や園、学校での関わり方を工夫したりすることで、ADHDの子どもの良い面(切り替えが早い、反応が良い、おもしろいアイディアを出すことができる等)を伸ばすことができます。モーツァルトやレオナルド・ダ・ビンチ、坂本竜馬もADHDだったと言われています。

 次回は、ADHDの子どもとの上手な付き合い方や、環境の工夫の仕方についてお話しします。

                   

                       

ADHD

第6回(広報みまさか12月号掲載)

ADHDの子どもとの上手な付き合い方

ADHDの子の行動は目の前の出来事に反射的に反応してしまうから起こるもので、本人がわざとしているものではないということを理解することが大切です。その上で子どもへの関わり方を考えていきましょう。

1.「どなる」「たたく」「言葉で傷つける」などの不適切な対応はやめましょう。

これらの行為はたとえ効果があったとしても一時的なもので、大人への信頼感・親との絆・のびのびした心など多くの大切なものを失わせてしまいます。自分でコントロールできない行動を責められても子どもは混乱するだけで、いいことは一つもありません。

2.注意することを分別してできるだけ注意する回数を減らしましょう。

「絶対やめさせたいこと」「できればやめさせたいこと」「なるべく守ってほしいこと」に分けて、注意するのは「絶対やめさせたいこと」だけにしてみませんか。またADHDの子は特にほめられるとやる気が出ると言われています。わが子のことに関してはつい良くない言動に目が行きがちですが、言葉を少し変えるだけで素敵な励ましやほめ言葉になります。例えば「もっと頑張って」を「もう少し続けるといい感じだね」に、「早く片付けなさい」を「片づけるときっと気持ちがいいね」にすると優しい雰囲気になりますね。

3.気になる行動を一つにしぼり、子どもと話し合いながらできそうな方法を決めましょう。

例えば「宿題をする」であれば、時間設定をして、する順番を決めさせボードに書き、時間内にできたらしっかりほめるというのも一つの方法です。しからずに宿題ができる、ほめることができる、一石二鳥ですね。

これらはどんな子どもにも有効で大切な接し方ですが、ADHDの子に対しては特に心にとめておきたい対応の仕方です。次号では環境の整え方についてお話しま す。                                                                   母と息子

第7回(広報みまさか1月号掲載)

今回は、ADHDの子の環境を整えることに目を向けてみましょう。

1.毎日のスケジュールをきめましょう。

ADHDの子は毎日の日課が身に付きにくい傾向があります。しかし、基本的な生活習慣の確立は、誰にとっても将来の自立のために必要なことです。よく「早寝・早起き・朝ごはん」と言いますよね。そこで、スケジュール表(例えば朝なら6:30起床 6:50朝食…という具合に)作成し、よく見える所に貼って、いつでも確認できるようにしてみることも効果的です。毎日の生活の流れを習慣化させるために、日常生活のスケジュールを決めておくと、生活が安定し気持ちも落ち着くので、周りの家族も楽になるかもしれません。

2.気になるものを取り除きましょう。

気が散りやすく集中しにくい特性があるため、宿題などをしても、周りが気になってなかなか進まないことがよくあります。そんな時は、机の周りに余計な物や好む物を置かず、スッキリ整理してみましょう。片づけが苦手な子も多いので、まず一緒に片づけて、整頓された状況を写真に撮って貼っておきましょう。それをお手本に自分で片づけさせて、できたらほめるようにしてみるのもいいですね。

3.家族でADHDについて共通理解し、協力体制をとりましょう。

例えば、お母さんが良い行動を身に付けさせるために「好きなおやつは、これができたらごほうびとしてあげよう」と考えて見守っていても、ほかの家族が子どもの求めるままに与えていたのでは何にもなりません。たくさんのことはできないので、家族の中で守る約束を決めて、効果的な取り組みになるようにしたいものです。

                          「家族 イラスト ...」の画像検索結果

第8回(広報みまさか2月号掲載)

LDの定義

今回から学習障がいについてお話します。学習障がいは通常「LD」と言われています。

LDとは、1.全般的な知的発達に遅れがない。2.聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に困難がある。3.原因は中枢神経の機能障がいと推定される。4.視覚・聴覚・知的などの障がいが直接の原因ではない。5.環境的な要因によるものではない。と、定義されています。

LDのタイプ

LDのタイプには、読み書きだけでなく、計算や図形・グラフ・文章題が苦手だったり、質問されたことに要点を話して答えることや話を正確に聞き取ることが難しかったり、出来事を時系列にそって整理することができにくかったりすることがあります。これらは他の発達障がいと同様に脳機能の偏りがあるために起こり、さまざまな原因が考えられます。

 

LDの子の困難の原因

 LDの子は学習の中で、どこかに苦手なことがあり困っています。例えば「読み書きが苦手。」と言ってもその原因は子どもによって違います。どんな原因があるのでしょうか。 〈文字を音に変換する力が弱い〉文字を見ても読み方がわからなかったり、聞いた言葉を文字に書き起こすことができなかったりします。「でんしゃ」を「でんしや」と書いたり小さい字が抜けたりすることもあります。〈文字や単語をすぐには見分けられない〉平仮名の単語をひとまとまりとして読むことが苦手で「はやし」を「はや」「し」と区切ってしまったり、形の識別も苦手で「村」と「林」を間違えたりします。〈音の聞き分けがうまくできない〉声を聞きとることがうまくできなくて、言葉の習得が遅れて読み書きが苦手になっていることもあります。その子には外国語のように聞こえている単語があると想像すると大変さがよくわかります。

 これらは一例で、まだ他にも原因はあると言われていて、LDの子ども達の苦労が察せられます。次回は周りのサポートについてお話ししますね。

第9回(広報みまさか3月号掲載)

 前号では学習障がい(LD)の定義や、例えば「読み書きが苦手」であっても困難の原因は子どもによっていろいろあるということをお話ししました。もし「うちの子はLDかも。」と感じたら、苦手なのは本人の努力不足ではなく、それ以外に何らかの原因があること、子どもは十分に頑張ってそれでもうまくいかず苦しんでいるということを理解してください。しかし、家族が子どもの困り感が具体的にどんな所から来ているのかを特定することは簡単なことではありません。まずは子どもの学習の状況がよくわかっている学校に相談しましょう。子どもの弱いところを明らかにし、その子に合った学び方を一緒に考えていけるように連携できるとベストです。もし、正確な診断を知りたい場合は専門の医療機関を受診することも一つの方法です。

 

 家庭でできる支援

 多くの子は繰り返して練習することで字の読み書きを覚えていきますが、読み書きが苦手な子には単純な反復練習は有効ではない、と言われています。むしろ、いくら練習しても覚えることができず無力感を持ってしまうと怖いですね。前述したように家族や先生など周りの人がその子に合った学び方で支援して「このやり方ならできる。」という自信を持たせてやりたいものです。

 また、より実践的な方法として予習があります。授業の前日にちょっと時間をとって子どもと一緒にしておくと授業に参加しやすくなります。

・教科書の単語を読んでおきましょう。単語をイラストや写真と合わせて読んでおくと記憶に残りやすいです。

・漢字を何回か読んでおきましょう。まず大人が読んでその後をついて読むだけでもなじみやすくなります。

・関連の資料を見てみましょう。難しい文章なら関連の資料を見て話をしておくとわかりやすいです。

・文章を読むことが苦手なら、文節ごとに区切りを入れておきましょう。(文節というのは

言葉のまとまりです。例えば「昨日ネおじいさんとネ公園へネ行ったよ。」の様にネを入れてみるとわかりやすいです。)また、読んでいる行だけ目に入るような工夫もいいです。

 どの子にも「できた。」「わかった。」と言う喜びと自信を持って、これから先のその子の道をしっかり歩んでほしいと願います。

                                    

 

第10回(広報みまさか4月号掲載)

6月号から3月号まで、主な発達障がいである自閉症スペクトラム・注意欠如多動性障がい・学習障がいについてお話してきました。今回は今までの内容をまとめてみたいと思います。

 

  • 発達障がいは生まれつき脳の一部がうまく機能していないことが原因とされています。従って病気ではないので治るものではありませんから、多数派の中で生活するには周りの理解が欠かせません。
  • 発達障がいは、同じ診断名でも人によって特性の現れ方は異なります。でも、共通しているのは、どの子も生活面や学習面で時として戸惑うことがあるということです。「友達に話が通じない。」「先生の言っていることがわからない。」「どうしたらいいんだろう。」と、日常生活の中で困っていることがあるということを、私達周りの大人が理解することが支援の第一歩です。その気持ちがあれば問題と思われる行動をしても「何しよんで!」と叱るのではなく、「何かに困ってるんだな。何がわからないんだろう。」とその子の心に近づこうとしますよね。ただ叱られて終わりでは、何がダメなのかわからず叱られたことだけが記憶に残ります。
  • 「氷山モデル」と言われますが、海の上に見えるのは氷山のごく一部で、その下には大きな氷の塊があります。ごく一部見える部分が、蹴ったり叩いたりするような行動です。

海底部分には、その問題行動の原因が隠れていて、蹴ったり叩いたりするのは、要求が伝わらない、何を言われているのかわからない、今していることがいつまで続くかわからない等々が考えられます。ですから、見える行動からその原因をさぐり、原因の部分を小さくするように心配りすることが支援の第二歩とも言うことができるかも知れません。

 

  • でも、原因の部分を家族だけでさぐるのは難しいことです。まずは子どものことをよく見て知っている園や学校の先生に相談するのが良いでしょう。園では教育委員会と発達支援センターと合同で巡回相談を行っていますから、多くの目で子どもの様子を見ることができます。また、学校には特別支援教育コーディネーターがいて必要に応じて話し合い等校内の支援体制をとっています。支援者は多いほど心強いものですから「心配だな。」と感じたら早めに相談するといいですね。                                        

                                                                     氷山

第11回(広報みまさか5月号掲載)

前回は、発達障がいの子は日常生活で戸惑うことがあること、問題行動があった時叱るのではなく、「何に困っているのだろう。」と思いを巡らせることが支援の始まりというお話をしました。そのことを心に置きながら、今回からは毎日の暮らしの中でできる支援について考えてみたいと思います。

☆ほめて伸ばしましょう。

 「子育ての基本はほめること」とよく耳にしますが、特性があるとがんばっても他の子と同じようにできないことがたくさんあります。兄弟と遊びたいけれどどう接していいかわからずつい叩いて関心を向けようとしたり、学習中に運動場の体育の様子がどうしても気になってテラスに出てしまったり…家庭でも学校でもほめられることより叱られることが多く、自分に自信がなくなってしまうことがあります。ですから、余計に「ほめること」を心がけたいものです。一人で着替えようとした、自分から宿題をしようとした、苦手な食べ物に箸を付けようとした等の「~しようとした。」だけでも見逃さずすかさずほめることができたら、「がんばろうとすることを認めてくれた。」と感じて、その次は苦手なことに挑戦することができるかも知れません。ほめることは「いつもあなたの一番の味方だよ。」というメッセージでもあります。

☆家族や先生と長期の目標を立てましょう。

 「将来どんな大人になってほしいか。」を明らかにして、長期的で具体的な目標を立てましょう。例えば?小学校入学までに早寝・早起きの習慣が身に付く″?小学校卒業までに自分で翌日の支度ができ忘れ物をなくす″の様に先を見据えて支援していくこと が大切です。                                               syukudai

第12回(広報みまさか6月号掲載)

前回は、「ほめること」はその子の自信につながると同時に「いつもあなたの味方だよ。」のメッセージにもなることをお話ししました。でも「ほめるところが見つからない。」「ほめることが苦手。」という方もおられますよね。そこで今回は、特性のある子への効果的なほめ方についてお話しします。

☆目に見える形でほめましょう

 親御さんから「下の子に比べて上の子はほめにくい。」と言うこともよく聞きます。下の子の方が甘え上手なのかもしれませんが、もしかしたら「弟や妹に比べて自分はほめてもらえない。自分は愛されていないんじゃないか。」と思っている子がいるとしたら切ないですね。親は「心の中には愛が一杯だから子どもに伝わっているだろう。」と思いがちでが、親子であっても別の人間ですから、心の中の思いは伝わりにくいものです。

 特に特性のある子の中には表情や場の雰囲気を感じることが苦手な場合もあるので、言葉やOKサイン、花丸など、見える形でほめることが必要です。ほめらる度にシールを貼って、10個たまったら楽しいことが待っている、というのもいいですね。

 「ごほうびでつるなんて。」と思われるかも知れませんが、「ほめられた数=シールの数」で見てわかる嬉しさと、ごほうびのある楽しみがあり、効果的です。定着するとごほうびなしでもできるようになります。

☆ほめるチャンスを見逃さない

 できなかったことができるようになったときや何か特別いいことをした時にほめようと構えていても、そんなチャンスはなかなかありません。子どもが当たり前のことをした時こそがほめるチャンスです。

 親自身がほめるハードルを下げ、「おもちゃを片づけようとしてるんだね。えらいね。」とほめ、少し片づけたら「片づけると気持ちいいね。ありがとう。」と声をかけると親子共に気分がいいですよね。それを見逃すと「早く片付けなさい。」「もう、いい加減にして。」と、親の小言もどんどんエスカレートして、親子共に嫌になってしまいます。小さなことをほめることの積み重ねが、子どもの心に自信と意欲の種まきをするのではないでしょうか。

       

め

第13回(広報みまさか7月号掲載)

前回は小さなことをほめる積み重ねが、子どもに自信をつけさせることにつながることをお話ししました。しかし、しつけの面からも「しかること」も、もちろん大切です。今回は「しかること」について考えてみたいと思います。

☆その時その場ですぐしかりましょう

子どもがよくない行動をしても、人前だったりするとその場は体裁を整えて何とか収めることがありますよね。でも後で「さっきは何であんなことしたの!」と問い詰めても子どもは「さっきっていつ?」「あんなことって何?」という感じで理解できません。しかる原則は「その時その場で」です。

☆短い言葉で具体的にしかりましょう

私たち大人もそうですが、長い時間をかけて言われる程うんざりしてしまったり、何をしかられているのかわからなくなったりします。特性のある子の中には長い話が聞きとりにくいことや抽象的な言い回しがわからないことがあるだけに尚更です。「今このことについてしかられている」ことがわかるように短く、「次はこうすればいいんだな」と理解できるように良い行動を具体的に示すことが効果的です。例えば「いつまでゲームをしてるの!いいかげんにしなさい!」よりも「7時になったらゲームは終わり」の方がわかりやすいですね。「しかる時はしかる、ほめる時はほめる」を心に留めておきましょう。続きは次回お話しします。

お問い合わせ
保健福祉部 健康づくり推進課 発達支援センター係
〒707-0014 岡山県美作市北山390番地2
電話番号:0868-75-3914
ファックス:0868-72-7702
お問い合わせフォーム